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津上みゆき展 「Viewー人と風景と」

2025年10月24日〔金〕- 3月8日〔日〕

画家・津上みゆきは、東京で生まれ大阪で育ちました。1996年ニューヨーク滞在中に制作や作品について再考する機会を得、作品名にはViewという言葉が冠されることになりました。津上にとってのViewとは、「みえるもの/眺め」と「みること/見かた」という二つの意味をもちます。
 そして、作品名には月日や時刻が記されています。これは、風景を眺めるだけの意味にとどまらず、移りゆく時を意識し往還しながら考えるという独自の風景観や制作方法に根差しています。現場でのスケッチと、そこからキャンヴァス画へと向かう過程で思考を重ねる「スタディ」は、その場に関わりのある人々や文化を含むさまざまな魅力を伝えるとともに、絵画というジャンルのもつ可能性をも広げています。 
 本展は、サイトウミュージアム所蔵の津上みゆきの絵画に作家所蔵の絵画や関連スケッチ、10年振りに取り組んだ新作銅版画《View, Flowers, Places, 2023》を含む版画作品、さらには三重県内を取材した最新作を合わせた展示により、津上みゆきの作品の魅力に迫りました。

 来館者は県内だけにとどまらず、東京、名古屋、京都、大阪方面など遠方から訪れたとの声を様々な年齢層の方よりいただきました。このことは、津上みゆき作品の支持層の厚さを物語っています。本展は県内の作家にも好評で、創作の刺激になったようです。
 津上みゆき作品は中学校や高等学校の美術の教科書に採用されていることなどから、学校方面への働きかけを強化する努力が必要でした。近隣の小学校低学年が授業の一環としてクラス単位で訪れましたが、津上作品に見られる解放感や日常とは異なる空間に魅了された様子で、再訪する児童も多く見られました。

 今回の展覧会は鈴鹿市の佐佐木信綱記念館との連携展示が実現しました。同記念館では「詩歌・文学と挿画 佐佐木信綱と津上みゆき」をテーマに、画家による挿画や装幀の仕事が日頃の制作とどのように繋がっているのか、さらには文学と絵画あるいは近代と現代との響き合う世界の魅力が体感できたことは、現代の画家をこれまでとは異なる視点で紹介したという点においても意義のあることでした。

■会期中のイベント(展覧会チケットが必要です)
◎学藝員によるスライド・トーク 2026年1月25日(日)
 サイトウミュージアムの風景画 池大雅から津上みゆきまで (終了しました。) (40分程度)

◎対談 2026年3月1日(日)
 尾崎信一郎(鳥取県立美術館長)、津上みゆき

​​◎アーティスト・トーク 2025年10月25日(土)
 津上みゆきによるアーティスト・トークです。(終了しました。)
イベントはいずれも午後2時から 事前申込不要

SAITOU MUSEUM
 

住所​:三重県松阪市魚町1807-1 電話:0598-21-1111

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