1937(昭和12)年
油彩・キャンヴァス
60.2×72.5 cm
WADA Eisaku
Matsushima
1937
Oil on canvas
画面の約四分の三を大きく空が占め、海を上から見下ろす俯瞰構図によって壮大な景色に仕上げている。基本的には雲の流れも島の配置も水平方向に分布してるが、そこへ帆船がと右手の島の一部が斜めに方向性を持たせて描かれることにより、わずかな変化と遠近法的な奥行きを生み出している。帝国美術院の再改組に反対し、東京美術学校校長を辞任した翌年の作品であるが、和田の当時の心境は如何なものであったのだろうか。